財務大臣

      谷垣禎一様

2005年10月14日
「北見の自然風土を考える」市民連絡会 

(社)北海道自然保護協会
代表委員 大島乙彦
代表委員 佐藤 毅

会長 佐藤  謙

一般国道39号北見バイパス(北見市〜端野町)の予算凍結に関する要望書

北見バイパス(北見道路)の建設計画は、自然保護の上で大きな問題であることから、私たちは昨年11月4日、国土交通省と北海道開発局に対して、同計画の中止を求める要望書を提出しました。

 今年9月末には政府が道路特定財源の見直し検討に入るとの報道に接し、真っ先にこの道路建設の見直しをしていただき、同計画に関する予算を凍結していただきますよう切に要望する次第です。添付の要望書(写し)をお読みいただき、慎重なご検討をお願い致したく、貴大臣の良職と見職をもって、英断されますことを念願する次第です。

記 

      《 要 望 事 項 》

 無駄な公共事業に対する批判が大きい社会状況において、貴職におかれましては、下記の1〜3を慎重に検討され、来年度予算の作成に当たっては、国土交通省・北海道開発局からの要望があったとしても、本道路計画に関する予算を計上しないよう、ここに予算凍結を切に要望する次第です。

 

《 理 由 》

•  道路予定地の自然は極めて貴重であること

 道路予定地には、定標高地にありながら多数の高山植物(氷河期の生き残り)などの希少植物を含んで、約 440 種の自生植物が認められ、植物相が非常に多様である。また、国指定天然記念物のオジロワシとオオワシ、希少な猛禽類であるオオタカとハイタカ、大木の腐巧木とそこに棲むアリ類などを必要とする国指定天然記念物のクマゲラ、大木の樹洞を必要とするエゾモモンガなどが生息し、動物相も多様で豊富である。この地域は、このような生物多様性が極めて豊富な価値に加えて、自然林に破われた斜面と自然河川が一体となって自然性の価値が極めて高い、低標高地では極めて希少な自然生態系を形成している。それに対して、本道路計画は、計画路線の周辺と比較しても最も自然があふれた場所をわざわざ選んで破壊するという、自然保護の上から基本的な問題点を持っている。

•  本道路計画は、その目的、必要性、効果の上から大きな疑念が生じること

 添付の要望書に詳述したように、本道路計画は、その目的、必要性および効果の点から大きな疑念が生じている。その理由には、国道39号がバイパスを必要とするとは思われないこと、本道路計画が将来「北海道横断自動車道」の一部に組み込まれる自動車専用道路となることを想定しているにもかかわらず、バイパスに接続する足寄〜北見間が抜本的な見直し中にあることなどが挙げられる。

•  全国より計画の中止を求める署名2万5千筆集まる

 南は沖縄、北は利尻、東は根室から68市町村、2万5千もの北見バイパスの中止を求める署名が続々と寄せられている。「貴重な自然を子孫に残そう」「自然破壊は許し難い」との豊かな北見の自然を守ろうとする国民の熱意の現れである。

以上


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