天塩川流域委員会の運営を見直すべきである

――第9回天塩川流域委員会傍聴記を作成しての市民側の見解――

 

 私たちは118日に流域委員会に対して以下の3点を申し入れた。その後に開催された第9回委員会を傍聴して、傍聴記を作成して検討したところ、私たちの申し入れはほとんど論議されなかった(コメント資料参照)。私たちは、流域委員会は、住民などの意見にも耳を傾けて、開発局から提案された河川整備計画を、独自の立場から練り直すことであると理解している。しかし、傍聴記を読むと、この役割についての認識が十分でなく、開発局に意見を述べるだけでよいという考えも見られた。私たちは、天塩川流域委員会が本来の役割を発揮して豊かな流域計画を作成するよう、改めて流域委員会の運営の見直しを要求する。

118日の申し入れ

1.議事要旨をやめて,発言を全文掲載する議事録を作成すること.

2.寄せられた意見に真摯に対応し、問題点を徹底的に検討するために専門部会を設置するなどして、委員会の運営を改善すること

3.次の委員会で申し入れに対する回答を図ること

 

1. 私たちの申し入れに対して開発局が回答し、流域委員会は論議しなかった。流域委員会への申し入れに対して流域委員会が回答すべきである。これでは流域委員会は外部からの意見に対して対応する能力がないということになり、流域委員会の役割をまっとうできない。

2. 流域委員は、開発局が提示した河川整備計画について自由に意見をのべるのが役割である。開発局は、出された意見を取り入れてまとめるのが開発局の役割である、との意見がだされた。このようにして河川整備計画を作成するのであれば、委員会を開催することなく、開発局は広く意見を募集すれば足りることになる。天塩川流域委員会設置要領では、第3条の審議事項に、(1)天塩川河川整備計画の案に関する北海道開発局長への意見、(2)天塩川河川整備計画の案に係わる住民等からの意見聴取の結果に関する局長への助言、となっている。流域委員会は、意見をまとめて、開発局長へ意見を述べたり、助言したりするのが役割であり、自由に意見を述べればよいということではないことは、明らかである。天塩川流域委員会の役割について委員会で改めて認識を統一すべきである。

3. 流域委員会が独自性をもつひとつの方法として、傍聴記にも示されているように、開発局のホームページに流域委員会のホームページを独自に作成すべきである。

4. 委員からの資料請求に対して開発局は真摯に対応すべきである。開発局から沙流川の二風谷の魚道が有効に機能しているという報告がなされた。これに対して委員からその報告の資料請求がなされたが、傍聴記で見る限りそれに十分答える回答が見られなかった。以前から委員からは開発局の報告についての資料請求がなされてきたが、それに対する回答がほとんどなされてこなかった。このような状態が続くならば、委員会における科学的論議はまったく望めない。資料請求に対して真摯に対応すべきである。なお、二風谷上流域でダム建設の前後でヤマメ(正確にはヤマベ)の数が変化していないので、二風谷ダムの魚道が機能していたという報告については、この上流域でヤマベの稚魚が放流されているので、改めて放流実績資料を委員会に提出して最論議すべきである。