20051124

毎日新聞社代表取締役社長

         北村 正任 様

ラリー・ジャパン2005実行委員会委員長

         大西 康文 様

十勝自然保護協会会長     安藤 御史

ナキウサギふぁんくらぶ代表  市川 利美

(社)北海道自然保護協会会長 佐藤  謙

北海道自然保護連合      寺島 一男

 

ラリー・ジャパンからの撤退に関わる質問および要請

 

 貴職は,去る1027日,世界ラリー選手権(ラリー・ジャパン)から撤退することを表明しました(1028日付け十勝毎日新聞).自然環境に悪影響を与えるラリーから撤退したことは,マスメディアとして当然の判断であったと考えています.しかし新聞報道では,撤退の理由として金銭的負担が大きすぎたことがあげられているだけで,環境問題については触れられていません.

 貴職は,2001年に十勝でラリーを実施するにあたり,林道を使用するラリーが生態系に悪影響を与えることを十分認識し,事前に環境調査を実施して影響の少ないコースを選定し,環境に配慮したラリーを行なうと公に説明してきました.しかし2003年の世界ラリー選手権から,貴職は自ら決めた基準を守らなくなり,自然保護団体との対応も拒否しつづけ,ラリー強行を続けてきました.

 北海道の自然保護団体は2004年より実行委員会に対して,絶滅危惧種の生息地である新得のコースの使用中止や環境調査報告書の提出,説明会の開催などを何度も求めてきました.今年のラリー開催前の9月にも抗議と質問の文書を送付しましたが,回答のないまま今回ラリーからの撤退だけが表明されました.ラリーから撤退することを理由にして,これまでの要請が白紙にされるわけでなく,環境破壊問題が解決するわけでもありません.また撤退する理由について私たち自然保護団体に対して何ら説明がありません.

 ラリー・ジャパンの競技主催者であるA.G.メンバーズスポーツクラブ北海道の田畑邦博代表は,来年も十勝でラリーを継続開催すると明言しています(上記新聞報道).貴職が「環境に配慮したラリー」を掲げて自然保護団体に説明したうえでラリーを開催しWRCを招致した以上,貴職は今後も十勝でのラリーの環境対策に対して,継続して大きな責任をもっております.したがって,以下の質問および要請に回答くださいますよう,お願い申し上げます.

ここにマスメディアとして責任のある回答を望みます.

 

 

1.北海道の自然保護団体4団体は924日に,ラリー・ジャパン2005実行委員会委員長大西康文氏宛てに「『ラリー・ジャパン2005』に対する抗議および説明要求書」を送付しました.しかし,回答がないままにラリーが強行されましたので,貴職は,今年も自らの公言を反故にし,自然保護団体の要請や抗議を無視し,さらに行政の指導も無視してラリーを実施したことになります.以上の理由について回答してください.

2.来年も十勝でWRCが継続されて開催される予定と報道されております.しかし,ラリーコースの選定に関して自然環境を破壊する問題はなんら解決されていません.貴職は,撤退するのであれば,今後の環境対策の資料として今までの環境調査報告書を公開すべき,大きな責任があると考えます.したがって貴職がラリーコースの選定のために実施した,環境調査報告書の提出をここに再度要請します.

3.WRCから撤退する理由について説明してください.

 

なお,回答は文書にて下記までお送りくださいますよう,お願い申し上げます.

080-0101 北海道河東郡音更町大通10丁目5番地

      佐藤与志松方 十勝自然保護協会