世界ラリー選手権実行委員長 中島健一郎 様
2004年8月22日
北海道自然保護連合      代表 寺島 一男
大雪と石狩の自然を守る会  代表 寺島 一男
北海道自然保護協会      会長 俵   浩三
十勝自然保護協会        会長 安藤 御史
ナキウサギふぁんくらぶ     代表 市川 利美
ナキウサギ生息地保全のため新得町内の林道使用中止の申し入れ
 あなたは、9月に十勝地方の林道を使って、世界ラリー選手権を開催する準備をすすめていますが、あなたは、ラリーコース選定に当たり、「希少な動植物のうち特に影響が危惧される」種としてナキウサギを選定し、その生息地「3キロメートル程度」以内では、「コースの使用を控えるのが望ましい」と基準を定めています(「JAPAN  RALLY 開催実施計画に係わる自然環境の保全措置等の検討(中間報告)20001020日に毎日新聞社・株式会社地域環境計画作成)。主催者の一員である毎日新聞北海道支社の後藤純一企画室長は2001717日にこのことを自然保護NGOに説明し、理解を求めました。つまり、この基準は社会に対する公約というべきものです。
 私達は、あなたが自ら定めた基準を遵守してコースを選定したかを検証するため、822日に新得町内のラリーコースでナキウサギの生息調査を行いました。そうしましたところ、ラリーコースとなっている林道から2030メートルのところで、ナキウサギの連続声と岩塊間に引き込まれた植物(イワノガリヤス、アキノキリンソウ、ヤマブキショウマ)を確認しました。つまり、ラリーコースのすぐ脇にナキウサギの生息地があったということです。

 また、私達が今回確認した地点とは別のところで、国営灌漑排水事業のための環境調査をおこなった帯広開発建設部がナキウサギの生息を確認しています(帯広開発建設部からの聞き取りによる)

 つまり、あなたがラリーコース選定のためにおこなった調査は、非常にずさんなものであったことが明らかとなりました。このような事実をふまえ、私達は、あなたが自ら定めたエゾナキウサギ生息地保護の基準に従い新得町内の林道を使用してのレースをすることのないよう強く申し入れます。

 この申し入れを承服できない場合は、その理由を明確に説明する責任があなたにあることを申し添えます。
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