北海道建設部室蘭土木現業所
所長  小室 裕一 
北海道 知事 高橋はるみ 様
2004年11月26日
(社)北海道自然保護協会  会長  佐藤 謙
平取町二風谷ポンオサツ(ユオイ沢)川砂防工事計画に関する質問ならびに要望書
貴職、北海道建設部室蘭土木現業所は、平取町二風谷ダム地区のポンオサツ(ユオイ沢)川において、平成16年度、すでにユオイ沢川砂防工事地質調査(実施年月日:平成16年9月、調査者:株式会社北翔コンサルタント)を行い、同所における砂防ダム建設を開始しようと計画していることが分かりました。しかし、当会の現地調査によると、この小さな川には良好な自然が残されており、一方で、ここに本当に砂防ダムが必要なのか、大きな疑問を持っております。以下に、当計画に関して質問と要望を行いますので、室蘭土木現業所長におかれては、ご回答を願う次第です。

.ポンオサツ川における砂防ダムの建設計画は、現地に測量のための標識や杭などが残されており、すでに測量が済んで着工寸前にある段階と推測されますが、貴職におかれては当計画の根拠が詳細な資料として用意されていると思われますので、私たちの質問に対して十分な説明責任があると考えます。そこで、第一に、この砂防ダム建設はどのような理由で計画されたのか、当計画の目的と必要性に関する根拠を明確な資料によって説明していただきたい。

.前項に関連して、もしも土砂流出などの災害防止が目的、緊急に必要があるというような単純な回答がなされるならば、それは説得力を持ちません。貴職におかれては、この河川における土砂移動量に関する具体的な調査結果とそれに基づく災害予測結果について、調査資料とその科学的分析によって、詳細に説明していただきたい。
.ポンオサツ川には、地元では絶滅危惧種ニホンザリガニが生息していると言われております。河川法改正後の河川工事は、たとえ法令に基づいて環境影響評価が必要な大規模な公共事業ではないとしても、工事対象地域の生物多様性を十分に把握する必要があると考えます。そのため、貴職におかれては、すでに、ニホンザリガニを初めとする生物調査、または総合的な自然環境調査を行っているはずと思われます。従って、生物調査や自然環境調査の結果についてご説明をいただきたい。

.もしも、貴職が前述の2と3に関して詳細な調査資料と科学的分析結果を持ち合わせない場合には、工事を始める前に、工事の是非を検討するため、詳細な科学的調査が必ず必要と考えます。その場合、貴職におかれては、事前の自然環境調査を行うことを、ここに強く要望する次第です。併せて、その後に、調査および分析結果を送付頂けますことを要望いたします。以上の要望についても、貴職からのご回答を願います。

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