一般社団法人北海道自然保護協会

2012年度事業報告

 

T 一般事業   

1 会員の状況 (総会議案書に掲載)

2 広報事業

(1)   会誌「北海道の自然」発行:第51号(20133月)

(2)   会報「NC」発行:154 (20127)155 (10)156 (20132)157 (4)

(3)   ホームページの充実(適宜内容追加)

  3 普及事業

(1) 19回夏休み自然観察記録コンクール(20128~9月、応募数93点、17校)

@金賞1点:佐藤 帆(札幌市立大倉山小学校4) 「クサグモの観察」

A銀賞2点:岸本隆之介(札幌市立真駒内緑小学校4年)「植物の強敵 黒星病&うどんこ病」

:柴田礼歩(札幌市立大倉山小学校3年)「カタツムリの12色の絵の具

~マイマイのフンの着色実験」

B他に銅賞6点、佳作20点、学校賞2校(内容省略)

(2) 自然保護講演会・シンポジウム

     @20125月「湿原をはぐくむ霧と雪-石狩低地帯でみられる湿原景観の地域間差異-

(矢部和夫、参加60、札幌市

     A20129月「風力発電の現状と課題−とくに洋上風力発電について−」

(鶴田由紀、参加80名、札幌市)

  (3) 自然を語る会(札幌市・20128月〜12)

@20128月「エゾシカ対策を考えてみよう」佐々木克之

A20129月「人知れず消えるのか?北海道の水草〜ヒナミクリを中心に」山崎真実

B201210月「外来種ニセアカシアを取り巻く言説の科学的根拠、およびニセアカシアの社会的位置づけ」真坂一彦

C201211月「 石狩に集中する風力発電施設」落合克尚

D201212「湿原や草原における夏鳥の減少」玉田克巳

 (4)自然保護大学(札幌市・20131)

     ➀「マリモと阿寒湖の希少性−分子系統地理学の視点から」若菜勇

A「オホーツク海・親潮の魚附林としてのアムール川流域」白岩孝行

B「アムール川流域で進む陸面変化と海洋ヘの影響:越境環境保全に向けて」白岩孝行

       C「北海道の海牛化石−環境と多様性が生む進化−」古沢仁

        D「北海道・超塩基性岩地帯の植物」堀江健二

  (5) 見学バスツアー(日高地方〜十勝地方・20121012日)

    「沿岸陸上の津波堆積物から過去の巨大津波を探る」案内・平川一臣(参加24名)

  (6) 講演会講師派遣(201212月〜20132月の3回、石狩市・石狩海岸の風力発電を考える石狩市民の会主催講演会に佐藤会長を派遣)

@     201212月「石狩湾の風力発電建設計画を考える」(石狩地区、参加46名)

A     20132月「石狩湾の風力発電建設計画を考える」(厚田地区、参加20名)

B     20132月「風力発電による健康被害〜東伊豆と南伊豆を訪問して」(石狩地区、参加37名)

4 調査研究および自然保護運動

(1)   意見書・要望書(当協会単独)提出10

@     20125月『石狩湾新港ウインドファーム(仮称)事業「環境影響評価方法書」に対する意見と理由』(エコパワー(株)宛)

A     20127月『(仮称)石狩湾新港洋上風力発電事業環境影響評価方法書に対する意見』(株式会社グリーンパワーインベストメント宛)

B     20127月『石狩コミュニテイウインドファーム事業環境影響評価方法書に対する意見』

((株)市民風力発電宛)

C     20128月『平成24年度エゾシカの捕獲禁止及び制限(可猟区域)について(道案)に係る意見書』(北海道知事宛)

D     20128月『サンルダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)に関する意見』

(旭川開発建設部宛)

E     20129月『「ニセコ積丹小樽海岸国定公園の特別地域内における行為の許可基準の特例について」に対する意見書』(北海道知事宛)

F     201210月『沙流川総合開発事業平取ダムの検証に係る検討報告書(素案)に対する意見』(室蘭開発建設部宛)

G     201210月『藤城川砂防に関する再要望書』(北海道知事宛)

H     201211月『北海道による生物多様性保全条例素案に対する意見』(北海道知事宛)

I     20131月『「北海道環境影響評価条例の一部改正案」に関する意見』(北海道知事宛)

 

(2)   意見書・要望書(北海道脱ダムをめざす会17団体、銭函海岸の自然を守る会5団体や当別ダム周辺の環境を考える市民連絡会との連名)提出19

@     20124月『札幌市の水道水使用水量推計の確認を取り消し科学的な推計を求める要望書』(総務大臣宛)

A     20124月『札幌市の水道水使用水量推計の確認を取消科学的な推計を求める要望書』(国交大臣・北海道開発局長宛)

B     20124月『札幌市が計画している「豊平川水道水源水質保全事業」を許可しないことを求める要望』(環境大臣・北海道地方環境事務所長宛)

C     20124月『札幌市が計画している「豊平川水道水源水質保全事業」を許可しないことを求める要望』(農林水産大臣・林野庁長官・北海道森林管理局長宛)

D     20124月『今後の治水対策のあり方に関する有識者会議の公開を求める緊急要望書』

(国土交通大臣・今後の治水対策のあり方に関する有識者会議座長宛)

E     20125月『国民に公開できない「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」を廃止して、ダム問題を国民目線で検討する組織の設置を要望する』(国土交通大臣宛)

F     20128月『サンルダム建設に係る貴職の見解における問題点を指摘し、ご賢察を願う要望』(徳永エリ衆議院議員宛)

G     20128月『経済産業省の風力発電事業に係わる環境影響評価要項に基づく案件の審議として銭函風力開発建設事業にかかる環境影響評価書に関する緊急要望書』(北海道環境影響評価審議会宛)

H     201210月『自治体首長からなる検討の場を、ダムに批判的委員も含めた委員会に改組して、サンルダムの再検証を行うように強く求めます』(国土交通大臣宛)

J     201210月『ダムに批判的な意見に耳を傾けず決定したサンルダム継続方針を撤回し、サンルダムの再検証を求める要望書』(北海道開発局長宛)

I     201210月『改めてサンルダム事業の再検証を望みます』(天塩川流域市町村議員、天塩川流域市町村首長宛)

J     201210月『平取ダム建設についての話し合い要望書』(北海道知事宛)

K     201210月『石狩海岸に集中的に計画された風力発電事業計画に関する緊急要望書』(経済産業大臣・環境大臣・北海道知事・小樽市長・札幌市長宛)

L     201210月『サンルダムに関する検討についての要望書』(今後の治水対策のあり方に関する有識者会議座長宛)

M     201210月『平取ダム建設についての話し合いを求める要望書』(北海道知事宛)

N     201210月『銭函風力開発事業に関する質問書』(小樽市長宛)

O     201211月『国交省、北海道開発局、北海道知事の無責任で傲慢な「回答しない政治か

     ら「説明責任を果たす政治」への転換を!』(北海道知事・北海道開発局長・旭川開発建設部長・室蘭開発建設部長・国土交通大臣・今後の治水対策のあり方に関する有識者会議座長宛)

P     201211月 『平取ダム問題のパブリックコメントへの開発局の考え方に対する疑問に回答を求める要望書』(北海道開発局長宛)

Q     201211月 『平取ダム事業についての慎重審議を求める緊急要望書』(今後の治水対策のあり方に関する有識者会議委員宛)

R     201211月 『総選挙におけるダム問題公開アンケート結果』

 

 (3) 運動

@ ダム問題:サンルダムについて、サンルダム建設計画に反対する他団体、北海道脱ダムをめざす会17団体と協働して、現地の観察会、意見書等の提出。平取ダムに関しては、平取ダム建設で失われる自然を守る会他団体、北海道脱ダムをめざす会17団体と協働して公開質問書や意見書の提出、資料の収集。サンル・平取・当別の3ダム建設について、ダムによらない流域治水に関する検討を5回行った記録をまとめ、20134月に発行予定。

A     石狩海岸の銭函風力開発事業:日本生態学会自然保護専門委員会への情報提供。事業者の自主アセス書に関する要請・意見書を事業者とともに道知事、小樽・札幌・石狩の3市長、環境大臣、経済産業大臣宛に提出。環境省による風力発電事業アセスにおける基本的な考え方に関するパブコメ意見書の提出。「自然を語る会」「講演会」などで問題提起。さらに、銭函海岸の自然を守る会など他団体と協働した現地視察ならびに小樽市や札幌市との話し合い。

B     床丹川(石狩市)や藤城川(七飯町)における治山ダム事業に関する現地調査と関係行政機関との協議。このうち、床丹川の治山ダムについては、2013218日、担当する石狩振興局林務課から、2012年現地調査結果により「現時点で事業実施をしない」という報告を受けた。

C     勇払地方安平川湿原の保全に関する意見書提出後の現地早来町の動向調査。

D     北見道路問題:地元の「北見の自然風土を考える」市民連絡会と協働作業による問題提起、裁判傍聴など。

E     森林問題:大規模林道建設中止後、または2000年代の集中的な天然林伐採後における国有林の現状把握のための情報収集。

F     エゾシカ増加問題:情報収集、現地調査ならびに意見書提出。

G     夕張山地と日高山脈の国立公園化・世界自然遺産指定:将来に向けての情報収集。

H     20131月「環境政策の曲がり角 自然保護アーカイブス」理事勉強会(参加11名 札幌市)

 

U 特別会計事業

   該当なし